AKG-C214は、C414のサウンドを踏襲するコンデンサーマイク。
C414は、昔からどこのスタジオにも一つは置いてあるすぐれもののマイクです。
ダイアフラムが背中合わせに2枚ついていて、9段階の細かい設定、主に指向性の切り替えなどが便利です。
C214はダイアフラム1枚で単一指向性型ですが、うちのスタジオのブースは、小部屋でデッドな音を録るのに最適な構造なのでC214で十分です。
つまり、設定は限られてきますが、カーディオイドであればC414と同じクオリティーで録れます。
ドラムのオーバーヘッドや、ヴォーカル、ギターアンプのマイキングなど、いろいろ使える万能なマイクです。
しかもステレオペアマッチングセットなので、2本左右に立てればピタッと一致し、素晴らしいほどきれいで明るいステレオの音が録れます。
レコーディングの基礎知識として、ノイズをできるだけ少なくして録らなくてはいけません。
ノイズの種類はいろいろですが、特に騒音からもれるノイズ、機材からでる電気ノイズは、カットするには至難の業です。うちのスタジオは、2重構造の重厚な防音ブースがあるので、騒音に関しては全く問題ありません。もう一つの機材からでるノイズは、上の写真のNCT-i4型(ノイズカットトランス)で最小限に除去してくれます。このトランスがあるおかげで、素晴らしくクリーンに録る事ができます。
さらに、機材へ安定した電源を送る為、このトランスで200Vから116Vに落とし、すべての機材に行き渡ります。そうする事によって、音質は勿論、機材達も本来のパワーを発揮でき、どっしりとした音に生まれ変わります。
僕が良く使うPlug-insを紹介します。ドラム類、パーカッション、シェイカー、ギター、ピアノなど多方面で活躍できる万能なもので、COMP、EQ、GATEが一つになってます。
音質は、Solid State Logic 4000シリーズの完全ディスクリート設計、何もいじらなくても通しただけで音が締まり高級感が得られます。
この中にあるメークアップ・ゲインは、安定出力レベルを自動調整してくれる優れもので、最後にさしたほうが、良い時があります。
プリセットは、グラミー賞受賞者であるChris Lord-Alge氏の設定が入っていて、これにGATE、COMP、LOW-CUT等を少し調節すれば、その曲にあった音に仕上がります。
ミキシングには、欠かせないPlug-insです。